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2018.08.13

本日は諸事情により、なかなかレストアプロジェクトを始められずにいた、’67 Bronco “Baja” Roadsterのレストアプロジェクトをご紹介します。

ノーザンカリフォルニアのN氏の下でこの度、晴れてレストアプロジェクトをスタートさせることになった、’67 Bronco “Baja” Roadsterです。

レストアプロジェクトをスタートさせるにあたり、今回は改めてこの個体のストーリーをご紹介したいと思います。まずはこの個体が何故、”Baja” Roadsterと呼ばれているのかについてご説明します。この個体のオリジナルオーナーは、Cort Fox Ford、現在のHollywood Fordのパーツマネージャーでした。彼は’66年式のブロンコを試乗した際、170cidストレートシックスエンジンの非力さに落胆し、ブロンコの購入をためらっていたそうです。そんな折、289cidのV8エンジンがオプションで設定されたことを知った彼は資金を貯め、1967年4月にこのブロンコをGlendale, CAのCalifornia Motorsでオーダーしました。

なぜ自分が勤務していたCort Fox Fordではなく、California Motorsでオーダーしたのかですが、知り合いだったCalifornia Motorsのフリートマネージャーが自分の勤務先であるCort Foxよりもより良い条件を提示したためだったそうです。

オーダーから2か月後の1967年6月、オリジナルオーナーはCalifornia MotorsでこのBronco Roadsterを受け取るとすぐに入手しておいたShelby Hipo 289 Partsを組み込みました。その内容ですが、インテークマニホールド、ヘッド、キャブレター、エアクリーナー、バルブカバーなどです。記録によるとその時のオドメーターはたったの50マイルだったそうです。要するに新車時にFordのディーラーマンによってエンジンがハイパフォーマンス化されていたのです。

彼はエンジンのハイパフォーマンス化が済むとすぐに、このブロンコをHolman and Moody-Stroppeのショップへと持ち込み、15×8のスティールホイール、ゲーツコマンドタイヤ、フェンダーフレア、ロールバーなどを装着し、フロントダンパーはステーが追加されデュアル化されました。オフロードレーシングの創成期とも言える1967年に、その後の1971年に発売されるBaja Broncoとほぼ同じスペックのカスタムが施されていたのです。以上がこの個体が “Baja” Roadsterと呼ばれる所以です。この個体の特筆すべきは、新車時に装着されたShelby製のHipoパーツやStroppeのパーツがすべて保たれていることで、Baja Broncoマニアの間では伝説のRoadsterという位置付けを獲得しているほど貴重な個体となっています。

装着されているステアリングホイールも1967年当時に装着されたもの。1967年当時はパッドではなくラバー製のステアリングホイールでした。

N氏の工房に入り、レストアプロジェクトの開始を待つ、”Baja” Roadster、次回もこの個体のストーリーについてご紹介します。

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