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1974 Ford Econoline 200 Supervan
AFTER
BEFORE
■この車について
イリノイ州にて入手した1974 Econoline 200 Supervanのリファインプロジェクトの模様をお伝えします。
シカゴ近郊の田舎町からオレンジカウンティへと到着した’74 Econoline 200 Supervanです。
リファインプロジェクトを開始するにあたり、まずはボディ廻りのディテーリングを行いました。
ドライバーズサイドのフロントフェンダー下部から、
ロッカーパネル、こちらも下部を中心に腐食がある程度進行している状態でした。
こちらはリアフェンダー下部です。こちらもかなり怪しい状態です。
こちらはパッセンジャーズサイドのリアフェンダーまわりです。こちらもドライバーズサイド程ではないものの、腐食が確認できます。
その他、スライドドアレールや、
パッセンジャーズサイドのドアフレームなどには補修痕が確認できます。
ディテーリングの結果、当初の予測よりもボディのダメージは進行していることが判明しました。そのため今回のプロジェクトでは予定していなかったボディ全体のペイント作業を行うことになりました。まずは腐食している下部のパネルをすべて交換します。
オリジナルの状態を保っているインテリアのディテーリングを行いました。
一見、ダメージが無いように見えるフロントバケットシートですが、シートスキンの継ぎ目には裂けている箇所が数か所確認出来ました。
こちらはドライバーズシートです。継ぎ目のダメージが確認できます。今回のプロジェクトでは裂けているスキンの張り替えとシートフォームの交換を行うことになりました。
シートハーネスのバックルにもダメージが見受けられました。バックルもOEM品へと交換を予定しています。
インパネ周りはオリジナルパーツがダメージも無く、綺麗な状態を保っていました。ここから各パーツをブラッシュアップし、どこまでクリーンに仕上がるか、今から楽しみです。
部の広大なカーゴスペースはフロアのリペア及びすべてのパネルのリペイントを行います。ペイント後はカスタムラバーマットをオーダーし敷設します。
貴重なオリジナルエンブレムが残るクラシカルなカーゴバン、様々な用途に対応出来そうな、夢が広がるカーゴバンです。
各部のディテーリング作業を終えた’74 Econoline 200 Supervanがローダーに載せられボディショップへと到着しました。
早速、ローダーから降ろされ、傷んでいるボディパネルの交換作業が開始されました。
まずはドライバーズサイド、パッセンジャーズサイドのフロントフェンダーアーチ部分が交換されました。
そしてパッセンジャーサイドのリアクウォーターパネル下部も腐食していた部分が交換されました。
こちらはドライバーズサイド、リアフェンダーテール部分です。一箇所ずつ腐食していた部分に手が入れられていきます。
ボディショップにて、ペイントに向けてスムージングが進められている’74 Econoline 200 Supervanです。
ちょうど職人が交換されたパッセンジャーズサイドのリアフェンダーパネルのスムージングを行っていました。
パテを丁寧に塗り、乾燥させた後、削り取っていきます。
こちらはドライバーズサイドです。
フロントフェンダーパネル、ロッカーパネル、リアフェンダーパネルが交換されスムージングも完了しています。
丁寧にスムージングされていることが確認できます。
こちらのパッセンジャーズサイドのフロントフェンダーまわりもドライバーズサイド同様、スムージングが行われることになります。
ボディショップにて、ペイントに向けてスムージングが進められている’74 Econoline 200 Supervanです。
こちらはパッセンジャーズサイドのフロントフェンダー部分です。腐食していたパネルが交換され丁寧なスムージングが行われました。
こちらはスライドパネルを外した状態のロッカーパネル部分です。こちらもスムージングが完了しました。
そしてこちらは同じくパッセンジャーサイドの交換されたリアフェンダーパネルです。こちらもスムージングが完了しました。
そしてこちらはドライバーズサイドのフロントフェンダーパネルです。こちらも腐食していた部分が新たなパネルへと交換され、丁寧な処理が施されました。
ロッカーパネルからリアフェンダーパネルへかけても綺麗にスムージングされています。
ペイントへ向けて着実に作業が進んでいます。
インテリアのペイントに向けてフロアのスムージング作業が行われています。
カーゴバンの性質上、フロアは積荷の種類によってはダメージを受ける部分ですが、しっかりと古いペイントを剥離し、綺麗な仕上がりを目指します。
サンドペーパーでコツコツと剥離していきます。気の遠くなる作業ですが近道はないのです。
左右のフロントフェンダー廻りです。パネルが交換された部分になりますので丁寧にスムージングを行っていきます。
付属するパネル数が少ないカーゴバンですが、各パネルがペイントに向けてスムージングされています。こちらはフードです。
裏側も綺麗に処理されています。
こちらはスライドドアです。裏表共に綺麗にスムージングされました。
観音開きのテールドアもペイントに向けて準備が進められています。
こちらはパッセンジャーズサイドのフロントドアです。ドライバーズサイドと共に内側もしっかりとペイントされます。
こちらはルーフ部分です。ペイントに向けて準備が整いました。
遂にペイントブースへと入った、’74 Econoline 200 Supervanです。
まずは広大なインテリアルームがペイントされました。カーゴバンですが、様々な用途に対応出来るよう、クリーンな仕上がりを目指し、全体をペイントすることになりました。
左右のフロントドア内側もペイントされました。
こちらはテールドア内側部分です。フロントドア同様、クリーンにペイントされました。
張り替えられたフロントフェンダー部分も綺麗にペイントされています。
アンダーニース部分のパネルは丹念に下地処理されたこともあり、満足のいくクオリティです。
インテリアに続き、エクステリアもペイントされブースから出た、’74 Econoline 200 Supervan です。
パッセンジャーサイド、フロント部分です。交換されたフェンダーを含めて自然な仕上がりです。
こちらは同じくパッセンジャーサイド、リア部分です。こちらも綺麗にペイントされています。
リアサイド、テールドア部分です。下地作りを丁寧に行った甲斐あって綺麗な仕上がりです。
こちらはグリルとフードです。
この年代のエコノラインはかなり特徴なフェイスをしていますが、パーツ単体で見ると普通です。
ボディに装着されて初めてあの特徴的なアピアランスが生まれるようです。綺麗にペイントされています。
こちらはパッセンジャーサイドに位置するスライドドアです。こちらも綺麗にペイントされています。
こちらはフロントバンパーとドアミラーです。この個体のオリジナル品を綺麗にリペイントしています。
こちらはリアバンパーです。元々はクロームバンパーでしたが、調べたところオリジナル品ではなく、新車当初のカラースキームはボディと同色のウィンブルドンホワイトでしたので、今回はオリジナルカラーに戻しました。
その他、バンパー用のボルト類も綺麗にリペイントされました。
エクステリアがペイントされ、各種付属パーツが取り付けられた、’74 Econoline 200 Supervanです。
ロッカーパネルの大部分を貼りかえるという困難な作業を経ましたが、綺麗に仕上げることが出来ました。
フード、グリルもすべてのパーツを取り外し、ボディと分けてペイントすることで、抜かりない仕上がりを実現しています。
リアビューもほぼ完璧。文句のつけようがない仕上がりです。
ルーフ部分も古いペイントを剥離し、綺麗にリペイントされています。
広大なカーゴルームも結局は全面をリペイント。手を抜かず、綺麗に仕上げることで、いろいろな用途に使用可能な個体へと仕上がりました。
今回のプロジェクトではすべてのウェザーストリップ類はNewパーツへと交換されました。
こちらはウィンドシールドのウェザーストリップです。
こちらはパッセンジャーサイドドアのウェザーストリップです。Newパーツへと交換されました。ドライバーズサイドも同様にNewパーツへと交換されています。
こちらはリアドアのウェザーストリップ類です。すべてNewパーツへと交換されています。この他、サイドスライドドアのウェザーストリップもNewパーツへと交換されました。この年代のEconoline、パーツの供給が豊富とは言い難いのですが、何とかすべてのウェザーストリップを確保し交換しました。
最後にカーゴスペースにフックを取り付けてもらい、ボディショップでのすべての作業を終えました。
ボディショップでの作業を終えた、1974 Econoline 200 Supervanです。次なる工程のため、マフラーショップへと移動しました。
こちらはマニュホールドからサイレンサーにかけての部分、交換前です。まだ使える状態ですが、ボディのリニューアルに合わせ新調することになりました。
そしてサイレンサー、こちらも交換前です。
こちらはテールパイプ、交換前です。テールパイプは交換されて時間が経っていないようで、綺麗な状態でしたが、今回は新調します。
そしてこちらはマニュホールドからサイレンサーにかけての部分、交換後です。美しい仕上がりです。
サイレンサーも綺麗に新調されました。
テールパイプも綺麗な仕上がりです。いつも作業を依頼しているオレンジカウンティのマフラーショップ、さすがのクオリティです。
エクステリアの作業を終えた、’74 Econoline 200 Supervan、次なる工程に移るため、インテリアショップへと移動しました。
インテリアショップではダメージが見受けられるフロントシートのシートスキン張り替えとシートフォームの交換を行います。こちらはドライバーズシートです。
ドライバーズサイドは座面部分とサイド部分のシートスキンが破れてしまっています。
そしてこちらはパッセンジャーズシートです。
パッセンジャーズシートはドライバーズサイド程ではないものの、やはり座面のつなぎ目は裂けてしまっています。
バックレスト部分にもダメージが確認出来ます。両シート共にシートスキンの張り替えを行っていきます。
ダメージが見受けられるアームレストは左右、両サイド共にNewパーツへと交換します。
インテリアショップにてフロントシートのリファブリッシュ作業が進められている、’74 Econoline 200 Supervan、こちらはドライバーズシートです。
シートフォーム丸ごと交換したいところですが、この年代のEconolineは交換パーツが存在しないため、痩せてしまった座面部分のシートフォームを付け足す作業が行われました。
傷んでいたシートスキンは再利用を諦め、新たに製作します。
各パーツごとに新しい生地から切り出していきます。
座面部分のマテリアルは新品が手に入らないため、慎重にクリーニングしながら再利用します。
こうしてドライバーズシートのリファブリッシュ作業が完了しました。
再利用した部分と交換された部分とのマッチングも問題なく、綺麗な仕上がりです。
こちらはバックレスト裏面です。こちらも綺麗な仕上がりです。
仕上がったフロントバケットシートが’74 Econoline 200 Supervanにインストールされました。こちらはドライバーズシートです。シートハーネスはバックルなど主要パーツはオリジナルパーツを維持しつつ、傷みのあったハーネス部分だけを交換しています。
オリジナルのマテリアルを再利用した座面部分に若干の汚れがありますが、リファブリッシュ作業を行ったシートスキン部分は申し分なく、上々の仕上がりです。
そしてこちらがパッセンジャーズシートです。ドライバーズシートと比較すると座面部分も使用感がなくクリーンな状態です。パッセンジャーサイドのバックルは損傷していたため、Newパーツへと交換されています。シートハーネスは傷んでいた部分のみNewマテリアルへと交換しました。
リファブリッシュされたシートスキン部分はこちらも美しい仕上がりです。
こちらは損傷の激しかったオリジナルのアームレストです。早々に再利用を諦めたパーツです
Newアームレストを入手し、ブルーへとペイントしました。ちなみにこのパーツはブロンコと共通パーツです。年代が同じだけに様々な共通部品が使われています。
そしてペイントを終えたアームレストが取り付けられました。綺麗な仕上がりです。
こちらも損傷が見受けられたスピードメーターベゼルです。
スピードメーターベゼルは入手困難なパーツでしたが、何とか探し出しNewパーツを入手しました。
オリジナル品と同じように淵の部分をシルバーでペイントしました。綺麗な仕上がりです。
しかし新品のスピードメーターベゼルにはメーター部分のカバーとなるクリアボードが付属していませんでしたので、弦巻に到着後、クリアボードを製作し交換することになりました。
インテリアショップでの作業を終えた、’74 Econoline 200 Supervan、今週はいよいよ日本に向けてシッピングする準備に取り掛かりました。
広大なフロアに特注のゴムマットを敷き、弦巻到着後に使用するパーツを積み込みました。
ボディショップで取り付けてもらったフックを使い梱包をしっかりと固定します。
こうしてカリフォルニアでのすべての作業を終えた、1974 Econoline 200 Supervan、トーイングトラックに積み込む手筈が整いました。
目指すは船積みされるロングビーチ港。今月中に本牧港に到着する予定となっています。
日本での再会が楽しみです。
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