■この車について
オクラホマシティからやって来た1974 Bronco Rangerです。1974年の5月に購入してから42年の長きにわたりこのBroncoを大切に所有してきたオリジナルオーナーから譲り受けました。全てにおいてオリジナルコンディションを保っています。オリジナルペイントのSamoa Limeの他、極力オリジナルのコンディションを活かしリファイン作業を行いました。
Vol.1ではアメリカでの作業の模様をお伝えします。

オクラホマシティからやって来た1974 Bronco Rangerです。1974年の5月に購入してから42年の長きにわたりこのBroncoを大切に所有してきたオリジナルオーナーから譲り受けました。全てにおいてオリジナルコンディションを保っています。オリジナルペイントのSamoa Limeの他、極力オリジナルのコンディションを活かしリファイン作業を行いました。
Vol.1ではアメリカでの作業の模様をお伝えします。
オクラホマシティにて買付けを行った、1974 Bronco Ranger。
Samoa Limeのオリジナルペイントが美しい状態で残る個体は購入出来るまでに約1年半の時間がかかってしまっていました。この個体のコンディションからしてすぐに売れてしまいそうなものなのですが、誰もが手を出しづらい理由が存在したのです。
その誰も手を出せなかった理由というのが、こちらのこの個体のオーナーだったのです。この方、この個体を1974年5月に購入し、42年間に渡り大切に保管してきたオリジナルオーナーなのですが、田舎の人らしく、他人を全く信用せず、自身の銀行口座を知らせたくないばかりか、チェックも受け取らない、即ち現金での取引きにしか応じないという筋金入りの偏屈親父だったのです。図らずも場所はオクラホマシティの郊外、付近に銀行すらありません。誰もそんな田舎に多額の現金を持って行きたくない、それがこのブロンコが1年半以上も売れずにいた最大の理由なのです。
時間に余裕が出来たタイミングを見計らってオクラホマシティ郊外まで足を運び、このすべてにおいてオリジナルコンディションを保つ美しいBronco Rangerを私共が手に入れたという訳です。
この個体は1974年4月にミシガントラックプラントをラインオフし、カンザス州セニカのフォードディーラー、STALLBAUMER FORD-MERCURY INCへとフリート販売されました。そしてカンザス州の真下に位置するオクラホマ州のこのオリジナルオーナーの元へとデリバリーされたのです。
新車時にディーラーオプションとして装着された巨大なA/Cコンプレッサーなど、すべてにおいてオリジナルのコンディションを維持しています。
エンジンもオリジナルパーツが失われることなく、長年に渡り丁寧なメンテナンスを受けた来たことを伺わせるコンディションです。
エアベントダクトなどのプラスチックパーツもすべてオリジナルパーツです。
Samoa Limeのオリジナルペイントが美しい状態で残るこちらの個体はインテリアもすべてオリジナルの状態で、Ranger Packageのトリムが美しい状態で保たれています。
オリジナルのダッシュパッドも綺麗な状態です。カーペットは汚れが目立つため、貼り替えを予定していますが、その他はオリジナルコンディションを保存すべく手を入れない予定です。
新車時にディーラーオプションとして取り付けられたA/Cユニットや巨大なカセット式のオーディオなども作動する状態で残されています。貴重な”RANGER” バッジももちろん新車時のままです。
Ranger Package特有のAvocado Ranger Bucket Seatsもドライバーズサイド、パッセンジャーズサイド共に奇跡的と言えるほど綺麗な状態です。
リアベンチシートもご覧の通り、使用感が全くない状態です。
そしてこちらもRanger Package特有のドアパネル及びシートスキンと同色のアームレストもご覧の通り、美しい状態です。
LAの拠点に到着した1974 Bronco Ranger。
Samoa Limeのオリジナルペイントが美しい状態で残るこちらの個体、Rangerストライプもとても綺麗な状態です。ひび割れはあるものの、オリジナルのデカールならではのヴィンテージ感を醸し出しています。
ご覧の通りサイドのストライプも綺麗な状態です。
Ranger Package特有のAvocado Rangerインテリアも圧倒的なヴィンテージ感です。この状態は決してNewパーツで作り出すことは出来ません。
ドライバーズサイド、パッセンジャーズサイド共にバケットシートはご覧の通り、奇跡的とも言えるほど綺麗な状態です。今回はこのヴィンテージ感を損なう事の無いよう、シートスキンはオリジナルをキープし、シートフォームの交換のみ行います。
リアベンチシートもシートスキンはオリジナルをキープし、シートフォームの交換を行います。経年劣化によって色褪せたカーペットもNewカーペットへと貼り替えます。
74年製を示すDate Code Tagが示す通り、シートハーネスもオリジナル品です。
ドライバーズサイド、パッセンジャーズサイド共にリアクウォーターパネルも綺麗な状態です。
インテリアのリファイン作業に取り掛かりました。
今回はオリジナルの状態を極力、保持する為、カーペットの貼り替えとシートフォームの交換のみを行う事になりました。
フロントバケットシートが取り外され、古いカーペットが剥がされました。
リアベンチシートも外され、リア部分のカーペットも剥がされました。フロアは錆もなくとても綺麗な状態です。
フロントバケットシートのシートフォームが交換されました。
ヴィンテージ感を保つため、オリジナルのシートスキンはそのままで、シートフォームのみ交換しました。新車時の張りを取り戻しました。
リアベンチシートもシートスキンはオリジナル品を維持し、シートフォームのみ交換しました。こちらも張りを取り戻しました。
そして数あるカーペットのサンプルからオリジナル品に近い色と質感の物を選択し注文しました。カーペットが到着し次第、次の工程へと移ります。
インテリアのリファイン作業を終えた1974 Bronco Rangerの引取りに行って来ました。
オリジナルのシートスキンを生かし、ヴィンテージ感を損ねることなくシートフォームだけを交換し、張りを取り戻したフロントバケットシートです。
リアベンチシートもフロント同様、シートフォームのみ交換し、こちらも張りを取り戻しました。シートハーネスは前後共にオリジナルハーネスを残しています。
カーペットも綺麗に貼り替えられました。
オリジナルに近い色味のカーペットで仕上げることが出来ました。
リアホイールウェル周りも綺麗な仕上がりです。クウォーターパネルはオリジナル品を生かしています。
ドアパネルもオリジナル品を保持しています。今回はアームレストのみNewパーツへと交換しています。
マフラーの引き直し作業を終え、カリフォルニアでのすべての作業を終えた1974 Bronco Rangerです。
リファイン作業を終えたオリジナルのシートスキンと貼り替えられたNewカーペットを汚さぬよう、丁寧に養生作業を行いました。
リアベンチシートもフロント同様、養生作業を終えました。
そして弦巻でのレストア作業において使用するパーツを積み込み、港へと送り出す準備が整いました。
船積みされるロングビーチ港へと出発した1974 Bronco Rangerです。