■この車について
全体的にオリジナルペイントが綺麗な状態で残されている1975 Bronco Rangerです。この個体をベースに、ドライブトレイン、脚まわり、下まわり、インテリアなどをリフレッシュします。
US編ではカリフォルニアでの作業の模様をお伝えします。

全体的にオリジナルペイントが綺麗な状態で残されている1975 Bronco Rangerです。この個体をベースに、ドライブトレイン、脚まわり、下まわり、インテリアなどをリフレッシュします。
US編ではカリフォルニアでの作業の模様をお伝えします。
Playa Del Reyにて入手したこちらの個体、右側に立つのが前オーナーのT氏でSouth BayエリアのIT企業に勤めるやり手です。ミニクーパーの購入に伴い、ブロンコを手放す決意をしたとのこと。
左側がそのミニクーパーです。T氏はブロンコを気に入っており、まだ乗っていたかったそうなのですが、ガールフレンドのリクエストで泣く泣くミニクーパーへの買い替えを決意したんだとか。
全体的にオリジナルペイントを綺麗に残すこちらの個体、前オーナーのT氏はFun to driveであることをしきりに強調していました。このブロンコを大切に扱っていたことは間違えなさそうです。
テールゲート上の”FORD” レターももちろんオリジナルペイント。雰囲気満点です。
新車当時にディーラーオプションとして取り付けられた、ルーフレールとリアウィンドウディフレクターもヴィンテージな雰囲気を醸し出していますね。
エンジンルームはブレーキブースターが取付けられている以外はオリジナルの状態を維持しています。今回はオリジナルパーツを維持しながらエンジン&ドライブトレインのリビルトを行う予定です。
インテリアはブルーのレンジャーインテリアを綺麗に維持しています。ステアリングホイールは社外品が装着されていますので、オリジナルスタイルのOEM品へと交換します。
ドライバーズシートのスキンに若干の破れがありますので、こちらはNewスキンを使ってリペアします。
パッセンジャーズシート及び、リアベンチシートは損傷なく綺麗な状態を保っています。シートフォームはすべてのシートのものを交換します。
弊社のカリフォルニア倉庫に到着した1975 Bronco Ranger “Wind Blue” 号です。
改めてエクステリアペイントの状態を確認してみると一部を除いてオリジナルペイントを綺麗に維持していることが確認出来ました。
サイドのレンジャーストライプもとても綺麗な状態です。
劣化しがちなフード上のレンジャーストライプのひび割れはあるもののとても綺麗な状態です。
ドアウィンドウクロームやサイドウィンドウクロームなどのクローム類も輝きを失っておらず、上々のコンディションです。
エンジンルームもほぼオリジナルの状態です。今回も1969 Bronco “Boxwood Green” 同様、ノーザンカリフォルニアのN氏にエンジン及びトランスミッション、トランスファーケースのリビルト作業を依頼することになりました。
インテリアはオリジナルのブルーレンジャーインテリアを保持することを基本に、シートスキンの一部リペアとシートフォームの交換程度の作業に留める予定です。
このWind Blueのレンジャーパッケージのブロンコは、Revell社から1/25スケールのプラモデルとして発売されたものです。まさにこのBroncoそのものですね。
この後、1975 Bronco Ranger “Wind Blue” 号はエンジン及びドライブトレインのリフレッシュのため、一路ノーザンカリフォルニアへと向かいます。
エンジン及びトランスミッション、トランスファーケースのリビルト作業をノーザンカリフォルニア在住のN氏に依頼する為、再びブロンコをトレイラーに積み込み、北へと向かいました。
トレイラーは今回もU-Haulでレンタル。とても便利なのですが、当たり外れがかなりあります。今回のトレイラーは少し古めではありますが上々のコンディションでした。
途中、給油しながら北を目指します。
この日は出発が遅れたこともあり、日中の到着は叶わず、ホテルにチェックイン。翌朝にN氏を訪ねることになりました。
ホテルの窓からパチリ。どんなシチュエーションでも絵になるクルマです。
ノーザンカリフォルニアの冬は朝晩寒さが厳しく、気温は東京の冬と変わりません。この日は40℉でした。
そして無事にN氏の工房へと到着しました。今後の仕上がりがとても楽しみな1台です。
ノーザンカリフォルニア在住N氏のもとでエンジン及びドライブトレインのリビルト作業が行われている’75 Rangerですが、エンジンの組み付けが完了し、ペイントを行う一歩手前まで作業が進んでいます。
フリーズプラグも綺麗に打ち替えられています。フリーズプラグはクーラントの凍結時にエンジンを守る機能が与えられていますが、劣化するとこのプラグからクーラント漏れを起こす可能性があり、エンジンリビルト時には必ず交換したいパーツです。
ハーモニックバランサーなどの消耗パーツもすべてNewパーツへと交換されています。
各部のパッキン類もすべてリニューアルされています。
ドライブシャフトもフロント、リア共に一度ばらされリビルトされています。
ノーザンカリフォルニア在住N氏のもとで行われているエンジン及びドライブトレインのリビルト作業ですが、作業は急ピッチで進み、リビルト後のエンジンを再びブロンコに搭載する段取りが整いました。
そしてフードを開けたブロンコに向けてエンジンを降ろしていきます。
無事に所定の位置にエンジンが収まりました。
次に補器類を取り付けるためのオリジナルパーツをサンドブラストでクリーニングしていきます。こちらはキャブレタースペーサーです。
そしてこちらはエキゾーストマニュホールド及びプーリー類、各種ブラケット類です。こちらもそれぞれブラスト処理を行います。
ノーザンカリフォルニア在住N氏の元からエンジン及びトランスミッション、トランスファーケースのリビルト作業を終えてLAに戻って来た、1975 Bronco Ranger “Wind Blue” 号です。
これまでと同様、オリジナルパーツを出来る限り再生し、オリジナルコンディションへ戻すことを目指し、リビルトされています。
エアクリーナーボックスのエアチューブなどミッシングパーツはありますが、それ以外はオリジナルコンディションを維持し美しい仕上がりを実現しています。
ラジエーターはオリジナル品をオーバーホールし、損傷のあったファンシュラウドはNewパーツへと交換されています。ラジエーターホースなどの消耗品もNewパーツへと交換されています。
ディストリビューターもオリジナルパーツを元にリビルトされています。プラグとプラグコードはNewパーツへと交換されています。
そして翌日から予定されているこのブロンコを題材にしたMovie Shooting Projectに向けて、DMVに注文しておいた”5RANGER” のライセンスプレートを取り付けます。カリフォルニア州では7文字以内で好きな数字とアルファベットの組合せを選ぶことが出来ます。今回は”75RANGER” の”7″ を省略し、7文字にしてみました。
登録年月を表すステッカーをリアのプレートに貼り付け、ライセンスプレートの取り付けが完了しました。
パワートレインのリビルト作業を終えた1975 Bronco Rangerを連れ出し、Movie Shootingに出掛けて来ました。ロケーションは私共のLAの拠点でもある、サウスベイエリア。まずはPoint Vicente Lighthouseから撮影をスタートしました。
冬の間はホエールウォッチングのポイントとして、多くの人が訪れる場所でもあります。
Palos Verdes Driveを行き来しながら撮影を進め、Redondo Beachまでやって来ました。
この日は美しく晴れ渡り、青い空と海に “Wind Blue” のエクステリアペイントが絶妙にマッチしていました。
奥に見えるのが、Palos Verdesの丘。青い海と空、そして素敵な住宅街を背景に美しい映像を撮影することが出来ました
そして夕焼け時に再びRedondo Beachに舞い戻り、撮影を続けました。
夕日を浴び、午前中とは全く違う表情を見せる “Wind Blue” 号。柔らかな光に包まれた幸せな一時でした。
エキゾーストラインのリニューアルの為に、マフラーショップへと入庫していた、’75 Ranger “Wind Blue” 号です。
前オーナーによって取り付けられていた少し太めのマフラーパイプを取り外し、ストックスタイルに戻す作業を行いました。
こちらが完成後のマフラーエンド、定番のパッセンジャーズサイド1本出しスタイルです。
サイレンサーもストックスタイルのReduced Noiseタイプを装着しています。302V8エンジンの猛々しいサウンドを控えめに演出してくれる優れものです。このサイレンサーは住宅地などで有効で、東京などの都市部での使用に適しています。
エキゾーストマニフォールド付け根からリニューアルされています。美しい仕上がりです。
インテリアのリファイン作業の為、Upholsteryショップへ入庫中の’75 Bronco Ranger “Wind Blue” 号です。
オリジナルのレンジャートリムは綺麗な状態を維持していますが、一部の損傷部分をリペアしていきます。
まずはこちら、ドライバーズシートのシートスキン破損部分です。
部分的なリペアが難しいため、格子柄のファブリック生地はオリジナルをキープし、その他のシートスキンは貼り替えを行います。
ショルダー部分にも解れ箇所があり、リニューアルは無難な選択です。
パッセンジャーズサイドも破損部分がありますので、ドライバーズサイド同様、シートスキンのリニューアルを行います。同時にシートフォームもNewパーツへと交換する予定です。
引き続き、Upholsteryショップに入庫中の’75 Ranger “Wind Blue” 号です。
ドアパネルはドライバーズサイド、パッセンジャーズサイド共にオリジナルのレンジャートリムを綺麗に保持しています。今回のプロジェクトではこの状態を維持します。
リアベンチシートも同様にオリジナルコンディションを綺麗に維持していますので、このままの状態で保全します。
リアクウォーターパネルのレンジャートリムは中央のメッキ部分が剥離していますので、素材はオリジナルをキープしつつ、この部分のみリペアを試みます。
カーペットは一部汚れが見受けられますので、オリジナルに近い色味のカーペットに貼り替えます。今回選択したカーペットは”OCEAN BLUE”。このブロンコにぴったりのカラーネームです。
Upholsteryショップに入庫中の’75 Ranger “Wind Blue” 号です。
全てのシートが取り外され、古いカーペットが剥がされました。
こちらが取り外されたフロントバケットシートです。今回はオリジナルのマテリアルを極力生かしつつリペアが必要なスキンの貼り替えを行います。
使用するマテリアルの色合わせを行い必要な量をオーダーしました。
リアベンチシートはシートスキンのダメージもなく綺麗な状態を保っている為、オリジナルの状態を維持します。
リアクウォーターパネルはクロームトリムの他、必要箇所のリペアを行います。
シートスキンのダメージがリペアされ、フロントバケットシートがブロンコに戻されました。
こちらはパッセンジャーズサイドのバックレスト部分です。中央の格子柄のファブリックはオリジナル品を維持し、ダメージのあった表面のみシートスキンを貼り替えています。貼り替えられていないサイド部分のスキンと見比べても違和感なく自然な仕上がりです。
こちらもパッセンジャーズサイド、座面部分です。こちらも表面のスキンのみ貼り替えています。綺麗な仕上がりです
こちらはドライバーズサイドの座面部分です。こちらも表面のスキンのみ貼り替えています。パッセンジャーズサイド同様、自然な仕上がりです。
カーペットもNewカーペットへと貼り替えられました。
リアクウォーターパネルは取り外されました。ボードが交換され。ダメージのあったクロームメッキ部分がリペアされる予定です。
ひび割れたダッシュボードはNewパーツへと交換される予定です。
引き続き、Upholsteryショップに入庫中の’75 Ranger “Wind Blue” 号です。リペアされたリアクウォーターパネルが取り付けられ、
最後にリアベンチシートがインストールされ、Upholsteryショップでのすべての作業を終えました。
手間暇はかかりましたがオリジナルパーツを極力生かし、クリーンに仕上げることが出来ました。前オーナーによって交換された社外品のステアリングホイールは弦巻到着後、ストックスタイルの物に交換する予定です。
フロントバケットシートのダメージがあった部分は綺麗にリペアされました。極力オリジナルのスキンを生かし、ダメージ部分のみ貼り替えが行われました。こちらはドライバーズサイドです。
そしてこちらはパッセンジャーズサイドです。こちらも綺麗な仕上がりです。このクウォリティは素材選びやシートの張り具合の指定といった綿密なオーダーに職人の技術が融合した形で実現しています。決して簡単には実現出来ないクウォリティなのです。
シートハーネス&バックルは敢えてオリジナル品を生かしています。
ひび割れていたダッシュボードはNewダッシュがペイントされ取り付けられました。
リアベンチシートはオリジナルの状態を維持しています。
リアクウォーターパネルはボードが痛んでいたため、新たにボードを作り直し、オリジナルのスキンを貼り付け再生しました。クロームモールディングも特殊な素材でリペアしています。美しい仕上がりです。
カーペットはテールゲート裏に至るまですべてNewカーペットに貼り替えを行いました。
ヘッドライナーもNewヘッドライナーへと貼り替えられています。サンバイザーもNewパーツへ交換済みです。
インテリアの作業を終えた “Wind Blue”号は日本に向けてのシッピングを前にタイヤ交換を行いました。
こちらは交換前、ローカルブランドのタイヤが装着されていました。
そしてこちらが交換後です。
選択したタイヤはGoodyear Wrangler Radialです。出来るだけクラシカルなデザインのタイヤということで、今回のチョイスとなりました。
丸みを帯びたサイドウォールはブロンコによく似合います。
カリフォルニアでのすべての作業を終えた、1975 Bronco Ranger “Wind Blue” 号です。
日本へのシッピングに向けてインテリアの養生作業を行いました。
ドライバーズサイド、パッセンジャーズサイド共にフロントバケットシートはビニール製のシートカバーを二重に被せた後、念には念を入れてファブリック製のシートカバーを装着しています。
フロアもしっかりと養生しました。
リアベンチシートもご覧の通り、丁寧に養生されています。養生作業終了後、弦巻到着後に使用するパーツを積み込み、日本に向けてのシッピングの手筈が整いました。
日本へ向けての旅立ちの日、トートラックに載せられ、しっかりと固定されました。
そして船積みされるロングビーチ港へ向けて出発します。