■この車について
アイダホ州コードウェルで入手しました、1978 Bronco Ranger XLTです。最近、注目度急上昇中の2ndジェネレーションのブロンコのRefine Projectの模様をお伝えします。

アイダホ州コードウェルで入手しました、1978 Bronco Ranger XLTです。最近、注目度急上昇中の2ndジェネレーションのブロンコのRefine Projectの模様をお伝えします。
アイダホ州コードウェルにて入手しました1978 Bronco Ranger XLTがLAの拠点に到着しました。
長旅で埃をかぶっている’78 Bronco、実車を見るのは初めてでしたので、その状態が気になります。
長距離を移動してきた直後でしたが、エンジンは無事に始動しひと安心です。
オークションサイトに上げられていた写真では綺麗なクルマに見えましたが、
実車は写真とは違い、気になる点がいくつか見つかりました。
例えばフロントグリル、パッセンジャーズサイド側がつぶれていたり、
リア廻りはソフトトップ装着時に取り付けられたと思われるスナップボタンが残されていたり、テールゲートウィンドウが閉まらなかったり・・・とリペアが必要な箇所が数ヵ所、早くも見つかりました。まずは洗車した後、ディテーリングしていくことになります。
LAに到着した1978 Bronco Ranger XLTのディテーリングの様子をご紹介します。
まずはエクステリア廻りから。
洗車を終え、ボディの状態をチェックしていくと、メタリックブルーのペイントはリペイントされており、ウィンブルトンホワイトのエリアはリペイントされている箇所とされていない箇所があることが判明しました。
こちらはウィンブルトンホワイトのエリアはリペイントされていない部分です。自然な小傷が目につきます。
テールゲートなどのウィンブルトンホワイトのエリアはリペイントされている部分です。
全体を見渡すとウィンブルトンホワイトのエリアはペイントのむらがあることがすぐに分かります。
その他、Rangerバッジの横には何かしらのパーツの取付痕があったり、
ハードトップ下部にはソフトトップ装着時のスナップボタンが残されていることから、今回のプロジェクトではボディ全体のリペイント作業を行うことになりました。
ボディのリペイントに合わせて、フロントグリルなどダメージのあるクローム類もすべてNewパーツへと交換することになりそうです。
搭載されているエンジンはFord Windsor 351cid V8、この個体のオリジナルエンジンです。
エアクリーナー及びキャブレター、ヘッドカバーなどが社外品へと交換されています。今回のプロジェクトではエンジンをオーバーホールし、すべてのパーツをストック品へと戻す予定です。
フロントサスペンションはコイルで4インチ程、
リアはブロックで2.5インチ程リフトアップされています。今回のプロジェクトではオリジナルの車高へと戻す予定です。
タイヤはリフトアップと合わせてGood Year製の35インチM/Tタイヤが装着されています。車高をオリジナルハイトへと戻すのに合わせて、タイヤも純正サイズである、31インチの物へと交換することになります。
この個体は貴重なRangerトリムのインテリアをオリジナルの状態で維持しています。
グローブボックスドアに取り付けられた”Ranger” バッジももちろんオリジナル。今となっては貴重なパーツです。
所々、リペアが必要な箇所もありますが、全体的にはとても良いコンディションを保っています。
フロントシートはベンチ状になっているタイプで、前オーナーによってファブリック製のシートカバーはリニューアル済み。とても綺麗な状態です。
リアのベンチシートもフロント同様、シートカバーはリニューアルされています。
オリジナルのヘッドライナーは汚れが目立つため、貼り替えを予定しています。
ドライバーズサイド、パッセンジャーズサイド共にドアパネルは汚れは目立ちますが、綺麗なシェイプを維持しています。クリーニングである程度までは蘇らせることが出来るレベルです。貴重なオリジナルパーツですので、再生を試みます。
カーペットは前オーナーによって貼り替えられていますが、部分的に汚れてしまっています。一度、クリーニングしてみますが、汚れが落ちない場合は貼り替える予定です。
テールゲート内側は擦り傷が目立ちますのでリペイントを行います。
リアクウォーターパネルはオリジナル品を維持していますが、波打っている状態です。
そしてカーゴルーム下部はご覧の通り損傷が目立ちます。しかし貴重なオリジナルパネル、簡単に再生を諦める訳にはいきません。まずはボード交換を行い傷んでいる部分は何らかの方法でリペアする予定です。
ボディショップへと入庫した’78 Bronco Ranger、早速、作業が開始されています。
まずはボディモールディングなど外装パーツの取り外し作業が行われました。こちらはパッセンジャーサイドです。
そしてパッセンジャーズサイドリア廻りからテールゲートにかけてです。
こちらはドライバーズサイドです。モールディング類がすべて取り外されました。
ドアパネルなどのインテリアパーツも取り外されています。
ハードトップも一旦、取り外されてペイントの準備に取り掛かります。
ボディショップへ入庫中の1978 Bronco Ranger XLT、パッセンジャーサイドを中心に古いボルト穴やダメージ部分の補修作業が行われています。
こちらはフロントフェンダー部分です。ダメージが見受けられる部分のペイントを剥離し、ボディパネルの状態を確認します。
そしてこちらはフロントフェンダーパネルからドアにかけてです。
こちらはリアフェンダーパネル、同様にダメージ部分のペイントを剥離していきます。
リアフェンダーパネル上端部、ハードトップとの連結部分で腐食が見つかりました。リペアが必要な箇所のペイントを剥がし、状態を確認します。
ソフトトップ装着時に取り付けられたスナップボタンの穴も穴埋めを行う為、ペイントを剥離します。
古いボルト穴の穴埋めや、ダメージ箇所の補修作業が行われました。
パッセンジャーサイドを中心に作業が進められていましたが、
テールゲートや、
ドライバーズサイドのパネルも作業が開始されています。
少しずつですが着実にプロジェクトは進行しています。
不要なボルト穴の穴埋め作業や、ダメージ部分の修復作業に時間を費やしていましたが、一通りの修復作業を終え、ボディのスムージング作業が一気に進みました。
こちらはパッセンジャーサイド、
そしてこちらが、ドライバーズサイドです。共にストレートなボディラインを出せています。
リア廻りも綺麗にスムージングが進められました。こちらもソリッドな仕上がりです。
フードもスムージングが進められ、ペイントに向けて作業は加速しています。
スムージング作業が進められ、エクステリアパネルのスムージンングは目途が立ってきました。
ドライバーズサイド及びパッセンジャーズサイドのフロントフェンダーパネルです。綺麗にスムージングされています。
スムージング作業と同時進行でフェンダーパネルとドアパネルのちり合わせも入念に行われました。こちらはドライバーズサイド、ちりも合っておりストレートな仕上がりです。
モールディングのボルト穴の位置も完璧に合致しています。
こちらはパッセンジャーズサイドです。ボディのプレスラインは完璧に合わせることが出来ましたが、
モールディングの取付け位置は合っていません。こちらは修正が必要です。
フードのスムージングも進められています。
フード裏側も抜かりなくスムージングされました。
こちらは’78 Broncoから取り外したモールディング類。
ボディモールディング類はNewパーツが販売されていないため、リクロームショップへと持ち込みました。
そして、リクロームされたモールディング類が戻って来ました。
こちらはボディサイドモールディング。
完璧な仕上がりです。
こちらはフェンダーアーチモールディング。こちらも美しい仕上がりです。
ディペイントに向けて準備を進めている’78 Bronco Ranger、ドアパネルの内張を剥がしオリジナルカラーの確認を行います。
パッセンジャーサイドドア端部のダメージ部分は綺麗にリペアされました。
ドア内側のミッドナイトブルーのオリジナルペイントが残る部分と今回、使用する塗料を比較し色合せを行っていきます。
こちらはウィンブルドンホワイトです。確認の結果、若干の調合でオリジナルカラーに合わせることが出来そうです。
リア廻り、テールゲート内側のエリアでも同様に色合せを行いました。
テールゲート内側のダメージ部分はリペア作業を行った後、リペイントすることになります。
エクステリアペイントが施され、ペイントブースから出た’78 Bronco Rangerです。
Bright Dark Blue PolyとWimbledon Whiteのツートンカラーに綺麗に塗り分けられました。
テールゲートも板金され真っ直ぐな状態で綺麗な仕上がりです。
塗分けられた部分に先日リクロームされたボディモールディングが取り付けられることになります。
パッセンジャーズサイドもドライバーズサイド同様、綺麗な仕上がりです。
ペイントを終えたことでボディショップでの作業もいよいよ大詰めとなりました。
Newペイントの乾燥期間を経て、クロームパーツや各種レンズ類のインストール作業が行われた、’78 Bronco Rangerです。
グリル、フロントバンパーはNewパーツ、バンパーガードパッドやバンパーモールディングなどのプラスチックパーツはオリジナルパーツを再生して使用しています。
ボディサイドモールディングは専門業者に依頼してオリジナルパーツにリクローム加工を施しました。ドアミラーもNewパーツへと交換されています。
全てのクローム類がNewパーツまたはリクロームパーツによって輝きを放っています。綺麗な仕上がりです。
リアバンパーもオリジナル品はダメージが見受けられたため、Newバンパーへと交換されました。
テールゲート内側も綺麗にペイントされています。
フード内側もリペイントされました。
Newウェザーストリップを装着し、ウィンドシールドも再びインストールされました。そしてリクロームされたウィンドシールドモールディングが取り付けられました。
ボディショップでのすべての作業を終えた’78 Bronco Ranger XLTが戻って来ました。
エクステリアペイント及び、グリルやバンパー、モールディングなどすべてのクローム類がリニューアルされました。
光輝くNewグリルを装着したことで、顔付がシャキッと引き締まりました。
ハードトップはクリーニングされた後、ペイントされたボディへと再び載せられました。
テールゲートもすべてのデントがリペアされ真っ直ぐな仕上がりを実現しています。
エクステリアパーツの大部分がNewパーツに交換され、モールディングなどはリクローム加工によって再生された’78 Bronco Ranger、ここまで手間暇かけたかいあって、期待を上回る出来栄えを実現しています。この後、Upholstery Shopに空きが出次第、インテリアの作業に取り掛かる予定となっています。
エクステリアの作業を終えた、’78 Bronco Ranger、ボディ廻りの作業の後、マフラーショップに入庫し、エキゾーストラインの引き直し作業が行われました。
マフラーはパッセンジャーサイド1本出し、当店では定番のストックスタイルです。
何も考えていないと思われがちなストックスタイルですが、エンドパイプの材質や径、角度などこだわりが詰まっています。
今回はサイレンサーもワンオフ品を製作してもらいました。こちらも当店では定番のReduced Noiseタイプです。
エキゾーストマニホールドの先からマフラーエンドまで、ワンオフで製作してもらいました。美しい仕上がりです。
インテリアのリファイン作業の為、Upholsteryショップへと入庫中です。
まずは古いヘッドライナーが剥がされ、
新しいヘッドライナーへと張り替えられました。色もダークブルー系で統一されました。
次にドアパネルが外され、
遮音材が貼られていきます。
こちらはオリジナルのドアパネル、ドライバーサイドです。液体をこぼしたのでしょうか、パネルの一部が変色してしまっています。
こちらはパッセンジャーサイドのドアパネル、オリジナル品です。全体的に汚れと変色が目立ち、マテリアル部分も損傷が見られることから、今回はOEM品のNewパーツを使用することになりました。
こちらがNewドアパネル。これをベースにビニールマテリアルを貼り付けていきます。
リアクウォーターパネルのリメイク作業が行っています。まずはオリジナルのパネルが外されました。
こちらが取り外されたリアクウォーターパネルです。
テールゲート側の端部が荷物の出し入れによって激しく損傷しています。アウターマテリアルは当然ながら、ボードまでダメージが及んでいまし
’78~’79年式のビッグブロンコはアーリーモデルほどリプロパーツが揃っていません。RangerトリムどころかリアクウォーターパネルのNewパーツ自体が存在しません。仕方なく、ボードは型を取り一から製作することになりました。
オリジナルパネルの損傷が激しかったため、Rangerトリムの再生も諦めざるを得ませんでした。
そして製作したボードを仮付けして合わせていきます。
切り出されたボードにビニールマテリアルが貼られ、取り付けられたリアクウォーターパネルです。
この年式のクウォーターパネルはリプロパーツが存在せず、オリジナルのRangerトリムの再現は叶いませんでしたが、オリジナルと同様に縦ステッチのマテリアルを貼り付けることで少しでもオリジナルテイストを再現することを試みました。
オリジナルトリムのようにプラスチックパーツを接合し、ウッド調の柄を追加したいところでしたが、パーツが無く断念しました。今後、ビッグブロンコの人気の高まりと共に、リプロパーツが発売されることを願うばかりです。
リアクウォーターパネルに続き、フロントドアパネルの製作が行われていました。こちらがベースとなるOEM製のドアパネル、Newパーツです。
リアクウォーターパネル同様、縦方向のステッチが入れられたマテリアルをドアパネルに貼り付けました。こちらはドライバーズサイドです。
そしてこちらはパッセンジャーサイドです。
次にドアパネル裏側に、ドアパネルの形に切り取られたインシュレーターが貼り付けられました。インシュレーターをインストールすることで、音漏れ防止や振動の軽減といった効果を期待することが出来ます。
そして貼り付けたマテリアルの上に重りを載せ、しっかりと接着させます
インストルメントパネルのリペア作業が行われました。こちらはリペア前です。
所々、ウッドグレインが剥がれ、クロームメッキの縁取りも剥げてしまっています。
こちらはパッセンジャーズサイドです。こちらもドライバーズサイド同様に損傷が目立ちます。
そしてこちらは、ドライバーズサイド、リペア後です。ウッドグレインも貼り替えられ、縁取りもリクロームされました。綺麗な仕上がりです。
パッセンジャーズサイドも同様に綺麗な仕上がりです。ドアパネル、リアクウォーターパネルのリペアではウッドグレインを再生することが出来ず、妥協を強いられましたが、インストルメントパネルは満足のいく仕上がりを実現することが出来ました。
Newドアパネルに新たに製作されたビニールレザートリムが貼り付けられ、ブロンコに装着されました。オリジナルパネルではありませんがまずまずの仕上がりです。
アームレストと
ドアカップもNewパーツが装着されています。
破損していたフロントバケットシート、バックレストレバーもNewパーツへと交換されました。
シートハーネスのリニューアル作業が行われていました。こちらが今回、用意したNewハーネスです。
オリジナル品は損傷が見受けられたため、バックルもNewパーツへと交換しています。
ドライバーズサイド、パッセンジャーズサイド共にNewハーネスへと交換されました。
リアベンチシートのハーネスもNewパーツへと交換されています。
インテリアのリファイン作業を終え、ストックサイズのミシュランタイヤ&オリジナルスタイルの6Jスチールホイールへと交換された’78 Bronco Rangerです。35インチのタイヤからいきなり235/75R15サイズのタイヤへと交換されましたので、見た目は物凄く間抜けな状態となりました。サスペンションのストックハイト化は日本到着後に行う予定となっておりますので、船旅の間はこの間抜けなスタイルのままということになります。
そしてリファインされたインテリアを汚さぬよう、しっかりと養生され日本へ向けて旅立つ時がやって来ました。
まずは船積みされるロングビーチ港を目指します。
横浜港での再会が楽しみな’78 Bronco Ranger、リファインプロジェクトの舞台は日本へと移ります。