本日は先週に引き続き、1969 Bronco “Patina Package” レストアプロジェクトの第二回目、レストア内容をざっとご紹介します。
全体的に程よくやれた感じでオリジナルペイントを綺麗に保っている’69 Bronco Boxwood Green号ですが、一部ボディの腐食が確認されました。
それがこちら、パッセンジャーサイドのロッカーパネルです。この部分はブロンコの泣き所で腐食した個体が多いのですが、理由は簡単、フロアパンに流れ込んだ水分の最終的な通り道となるからです。
拡大してみるとかなり腐食が進んでいるのが確認できます。今回はロッカーパネルと左右のフロアパンはNewパーツへと交換します。
ドライバーズサイドのロッカーパネルは外見は問題なさそうですが、内部を確認したところ、パッセンジャーサイドと同様、腐食が進行していましたので、こちらもNewパーツへと交換します。
エンジンは日本到着後、Garage弦巻にてこのオリジナル302エンジンをリビルトし蘇らせます。現状でも問題なく作動していますが、”Patina Package” のコンセプトの元、綺麗に仕上げます。
そしてオリジナルコンディションのブロンコでかなりの確率で腐食によるダメージを負っているポイントがこちらのキックパルからインナーエプロンにかけてのエリアです。なぜこの場所が錆びてしまうのかと言いますと、コウルパネル上に設置されたエアベントのシールが劣化し雨水がエンジンルームに侵入しちょうどこの部分が雨水の通り道となるからなんです。同じ理由でベントダクトから車内へも雨水が侵入し、フロアパンからロッカーパネルが錆びる原因となります。要するにブロンコが錆びる主な原因はベントシールの劣化なのです。私共が手掛けるブロンコはこの問題を解決するためベントボックスとベントシールはすべてNewパーツへと交換しています。この作業さえしっかりと行っていれば錆の問題は解決されるのです。今回は腐食したインナーエプロンの交換作業を行います。
インテリアはダメージの確認できるシートフォームとシートカバーをNewパーツへと交換します。リアシートはシートフォーム、シートカバーに加えてアームレストもリニューアルします。そしてシートベルトもNewベルトへと交換しリフレッシュします。
貴重なオリジナルのブロンコマットはダメージ部分の補修を行い、キープします。アメリカのマニアの間では、このオリジナルマットの有無でその個体の価値が変わってくるほど、重要なパーツとされているのです。
引き続き、1969 Bronco “Patina Package” のレストアプロジェクトの様子をご紹介して参ります。
アーリーブロンコ専門店
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☆3月10日の展示車両☆
1976 Ford Bronco Sport
1977 Ford Bronco Sport
1986 GMC Jimmy
1979 Chevrolet K-10
1988 Chevrolet V20 Suburban
ぜひお越しください♬♩